夜に浮かぶヘビイチゴ

nazumiの、のんびりマイペースなゲームや本の感想。

そして、バトンは渡された~惜しみなく注がれる愛情~

こんにちは、nazumiです(>_<)

久しぶりの更新です。

Twitterでも遅いのに、こちらは更に遅い( ;∀;)

 

今日は、本を読むペースについて少し語ります。

読書は、基本週1冊ペースです。他の人と比べると遅い方だと思います。でも、私は『この週1冊必ず読了する』という目標は、必ず守るようにしています。なぜか。何か目標を作らないと、いくら好きなものであっても私は必ず『怠けて』しまうから。

今週忙しくて読めなかった~!じゃあ来週読めばいいや~!→来週も予定がいっぱいで→では再来週に… と自分に言い訳して永遠に読めなくなる。そのうち内容を忘れ、情熱も薄れ挫折する。……昔のよくあるあるパターンです。

 

 

だから、どんなに好きなものであっても、ある程度の『縛り』がないと緊張感が薄れ、楽しみが半減してしまう。逆に言うと、好きだからこそ『縛りと緊張感』を持たせ、長く好きでいられるようにしています。熱しやすく飽きやすい性格なので…。それに、何冊かを併読していく中で、次はどの本を読了しようか?(#^^#) この本を今週で読み切るためには、一日何頁読めばよいか? と戦略的に?考えながら読んでいくのも楽しかったりするのです。

 

 

さて、今週は『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ を読みました。2019年の本屋大賞を受賞作ですね! 本屋大賞受賞作は、どれも期待を裏切らずに面白いですよね! 前作の『かがみの孤城』もとても面白かったのですが、今作はいかがでしょうか。

 

ーあなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない

 

★ストーリー

3人の父親と2人の母親を持つ優子。

何度も苗字は変わった。

でも、全然不幸ではない。

 

★感想

読了後、…思いました。

( ;∀;)きっと瀬尾作品は、どれも期待を裏切らずに優しい物語なんだろうなぁと。それ位に作品全体が愛で満たされています。ストーリーからしてみると、一見何度も親が入れ替わり、主人公の優子が気の毒に思えます。では不幸話? お涙頂戴? ひたすら重い話? …いいえ、むしろ逆。血のつながりなど関係なく、親たちから多くの愛情を惜しみなく注がれて、読んでいるこちらまで温かさで満ちて幸福感に浸ってしまいました。読んでよかったと心から思える物語でした。

 

★面白いと思ったところ

次々と入れ替わる父親……血の繋がった父親、水戸さん。そして2番目の泉ヶ原さん。3番目の森宮さん。生みの母親は他界している。2番目の梨花さん。皆、当たり前だが性格はかなり違います。でも惜しみなく優子に愛情を与える点では一致しています。梨花さんは優子にピアノを買い与えるためだけに泉ヶ原さんと結婚しちゃったり、入学式や何か行事があるたびに、料理に気合を入れる森宮さんだったり…。それぞれの違う愛情の形を見ることが面白かったです。

 

★好きな場面

『家族』が主なテーマであろう物語ですが、私は優子の恋愛について描かれる場面がとても気になっており、終始ドキドキしながら行方を追っていました。最初に描かれる男性…優子と同じ実行委員に立候補する浜坂君。ちょっとお調子者だけど、皆がサボっている間に、一人でトンボを引いていたりと隠れ真面目な彼…。

 

……正直、浜坂君とくっついて欲しかった……!!!笑

 

2人目の早瀬君とは、合唱コンクールで同じ伴奏者として一緒に練習をします。ピアノがとても上手く、優子の彼のことが頭から離れません…。3人目の脇田君。優子の受験の日に、朝早く声をかけるために家の前まで来てくれる健気なところを持っています。

果たして優子の恋の行方は?!(>_<)

 

好きな人には既に彼女がいたり、なんとなく付き合った彼とはすぐに別れてしまったり…なんだか妙にリアルさを感じました。

 

…もしかしたら、一番今作でリアルさを感じた部分かも。

優子の恋模様は( ;∀;)

 

 

あと、『家族』の話に戻りますが、ラスト10頁が忘れられません。今までずっと優子目線でしたが、この時に初めて最後の父親である森宮さんに切り替わります。

もう……ずるいなぁ…

この切り替わりは。。( ;∀;) 

感動必須。ハンカチも必須です。

 

最後に…瀬尾作品は初めてでしたが、読んで良かったです!

多分映画化されるんだろうなぁ? 楽しみです♪(#^^#)