夜に浮かぶヘビイチゴ

nazumiの、のんびりマイペースなゲームや本の感想。

『風味絶佳』山田詠美~密度が濃く、読了後の余韻が心地よい~

ー好きで何が悪い。自分のまわりの人は、必ず誰かに好かれていて欲しいじゃないか。

 

☆ストーリー

6つの個性豊かな短編集。『肉体系労働』な職業に就く男性たちの、生き様や甘くほろ苦い恋が描かれています。短編集ですが、一つ一つの話の密度がとても濃く、読了後の余韻が暫く続きます。

(*'ω'*)風味絶佳って良い言葉だよね。 滋養豊富、風味絶佳。森永のミルクキャラメルのパッケージに書いてあるんだよ。

 

山田詠美作品は、『ひざまづいて足をお舐め』以来2作品目です。『ぼくは勉強ができない』は、中学生の頃に一度読みましたが、内容を忘れてしまいまして…( ;∀;) 先日、文庫本を購入しましたので、改めて読み直そうと思います(#^^#)

彼女の作風はとてもアクが強く、全然言葉も着飾っていません。力強く、そして優しく隣に寄り添ってくれている感じがします。読んでて心地よいです。

(#^^#)とても読みやすいよ!

 

ー女の子はね、シュガー&スパイス。優しいだけじゃだめなんだよ。

 

『シュガー&スパイス 〜風味絶佳〜』

 

映画も観ました。とても良かったです。文庫本では40頁の短編集を2時間に膨らませるから、大丈夫?!( ゚Д゚)って心配していましたが、逆! 凄く良くなっていました。甘酸っぱい恋は、映画で見るとダイレクトに来ますね(笑) 胸がときめきます(#^^#)

それにしても、声に出したくなるほど素敵なタイトルですね。夏木マリ演じるグランマが存在感たっぷりで素敵なんですが、どうしても『千と千尋の神隠し』の湯婆婆と重なってしまって困りました…(>_<) 柳楽君の演技は、間の取り方が本当に好きです。なんというか…とても小説的です。