夜に浮かぶヘビイチゴ

nazumiの、のんびりマイペースなゲームや本の感想。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくらはみんな生きている~事故ですべての記憶をなくした青年~

こんにちは、nazumiです。 今回は、坪倉優介さんの『ぼくらはみんな生きている』の感想です。 ー「かあさん…、人間は何のために生きているの」と聞いてくる優介に、何と言えばいいのかわかりませんでした。 ☆ストーリー スクーターの事故により、18歳で全て…

夜のピクニック~友人に勧めたい本NO1~

こんにちは、nazumiです。 今回は、毎年6月に決まって読んでいる、現時点で一番大好きな小説の感想です。 ーこれからどれだけ「一生に一度」を繰り返していくのだろう。いったいどれだけ、二度と会うことのない人に出会うのだろう。 『夜のピクニック』恩田…

初めの挨拶

初めまして。nazumiです(#^^#) このブログでは、主に日々読んでいる本の感想をぽそぽそ載せていきます。 周りに本を読むリアルな知人が殆どいないため、寂しくなって作りました。 一人でも多くの人に、本の楽しさを知ってもらえますように!(#^^#)

『悲しみのイレーヌ』ピエール・ルメートル~驚愕のどんでん返し、最悪の結末~

ーつまり、この殺人は単なる計画殺人ではなく、異常なほどの注意を払って、入念に準備されたもので、偶然任せにされた部分がほとんどない。 ☆ストーリー カミーユ警部が奇怪な連続殺人事件に挑む。 捜査が進むにつれ、この殺人は、過去の有名なミステリ小説…

『風味絶佳』山田詠美~密度が濃く、読了後の余韻が心地よい~

ー好きで何が悪い。自分のまわりの人は、必ず誰かに好かれていて欲しいじゃないか。 ☆ストーリー 6つの個性豊かな短編集。『肉体系労働』な職業に就く男性たちの、生き様や甘くほろ苦い恋が描かれています。短編集ですが、一つ一つの話の密度がとても濃く、…

『その女 アレックス』ピエール・ルメートル~息つく間もない緊迫さ~

ー死にたくない。今はまだ死ぬわけにはいかない。 フランス作家によるミステリー小説。カミーユ警部シリーズ第2弾。 物語は、一人の女性、アレックスが誘拐犯に監禁されている、非常に緊迫した場面から始まる。やがて、犯人の隙をついて必死の脱走に成功す…