夜に浮かぶヘビイチゴ

nazumiの、のんびりマイペースなゲームや本の感想。

夜のピクニック~友人に勧めたい本NO1~

こんにちは、nazumiです。

今回は、毎年6月に決まって読んでいる、現時点で一番大好きな小説の感想です。

 

ーこれからどれだけ「一生に一度」を繰り返していくのだろう。いったいどれだけ、二度と会うことのない人に出会うのだろう。

 

夜のピクニック恩田陸

 

☆ストーリー 

高校生たちが24時間かけて80キロを歩き通す大行事歩行祭。主人公・甲田貴子は、歩行祭中に成し遂げたい、ある『秘密の賭け』がある。それは、同じクラスの西脇融に話しかけることだった…

(>_<)青春物語だね!歩行祭、高校生の時あったなぁ…大変だった; 

 

☆物語の大半を会話が占めており、サクサク読めます。魅力的な登場人物たちが、終始目まぐるしく入れ替わり、全く飽きません。物語はとてもシンプル。基本的に登場人物たちは、会話しながら歩いたり走ったりするだけ。なのに、とても面白いのです。

 

貴子たちは果たして80キロを歩き通せるのか?

貴子は西脇融に話しかけられるのか?

 

青春×恋愛×ミステリー×少しホラー

まさに読書体験。気が付けば、活字から離れて貴子たちと一緒に歯を食いしばり、歩いている気持ちになります。

( ;∀;)あ…足が重い…読んでいるこちらまで苦しい…

登場人物たちの悩みや苦悩を語り合う場面もとても良いですね。思春期ならではの悩みだったり、共感できる部分も多いと思います。

 

私の高校にも歩行祭というものがありましたが、せいぜい20~30キロでした。それでもあんなに大変だったのに、丸一日歩く80キロなんて…(>_<)

凄いなぁ貴子たちは…(笑)

 

 

私が好きな場面は、『夜の乾杯』の場面で、楽しくてドキドキで一番好きです。夜って、なぜ明るい時には話せないことも話せるようになるんでしょうね。

さて、本を読み終えたら、映画もご覧になってはいかがでしょうか。多部未華子ちゃんが甲田貴子を演じていますが、物憂げな感じが出ててなんともピッタリです。 

 

今までもこれからも、ずっと大好きな本だし、私が恩田陸を好きになった原点です。