夜に浮かぶヘビイチゴ

nazumiの、のんびりマイペースなゲームや本の感想。

愛すべき恩田陸本の話

こんにちは、nazumiです(#^^#)

いきなりだが、今年は本当に厄年かもしれない…と最近つくづく思う。

夏にお祭行こうと上司と約束したのに、当日約束をすっぽかされる。隣町に後輩と週末遊びに行こうと約束したのに、忘れられている。年の初めには仕事も大幅に変わり、お局からは嫌味を言われまくり、信じてた友達には裏切られ、とある事故で現在リハビリ中…おまけに例の病が…

あぁ…よく…頑張ったな。ずっと辛かった。

…最後くらいは良いことあるといいなぁ泣

 

 

さて、今日は私が一番好きな作家。恩田陸さんの話をしようと思う。

彼女にハマるようになったきっかけは、実に不思議だ。

 

まず好きになったきっかけは、彼女の代表作の一つ、高校生の頃に読んだ夜のピクニックだ。これは本当に面白い。私が物語に望む要素が全て詰まっていた。単純明快な設定(歩行祭なのでひたすら歩くだけ。会話がメイン)・魅力的な登場人物たち・青春・ミステリー・少しホラー・ふわっとした恋愛要素・最後に少し涙。このどれにも偏らず、絶妙なバランスをもって物語は完成されている。

そして、この物語を何度も何度も読むうちに、気が付けば毎年6月は『夜ピク』を必ず読むという恒例行事が生まれてしまった。くらいに好きな物語。

 

しかし…これは他の作家でもあることなのだが、私は一つの作品をあまりに好きになってしまうと、それを愛し、満足してしまうあまり、その作家のほかの作品を読みたいと思えなくなってしまうのであった…

(例えばサガンの『悲しみよこんにちは』やキングの『スタンドバイミー』も同じ)

 

なので、私は恩田陸という作家を知りつつも、『夜のピクニック』という作品を長年愛しつつも、彼女のほかの作品を読みたいとは暫く思わないまま過ごした。

…でも一つだけ。『夜のピクニック』の前日譚である『ピクニックの準備』が収録されている『図書室の海』だけは、買っていた。この『図書室の海』は短編集であるが、当時の私はまたしても、『ピクニックの準備』だけを読んで満足してしまい、他の話には一切手を出さないでいた…

それからまた数年後…転機が訪れる。

 

それは、私がkindleにハマり、併読にハマり、『読了本』にはきちんと感想を書き、片っ端から本棚にあった本に手を出していた時期。約5年前…

ちゃんと『図書室の海』を全て読んで、『読了本』として感想文を書くことに決める。

 

ここから、なんとも不思議な私と恩田陸の縁がはじまるのだ…

 

『図書室の海』を読み、当時の私は衝撃を受けた。

つづく…